相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

人は得する事よりも損することを避けたい
そう思う本能があります。

これは自分が持っているものを大事に思い、
それが無くなることに嫌悪感を感じる心理が働くのです。

新しく手にすることができるものと、
今、既に持っているものを無くすこと、
この2つを天秤にかけると
今、既に持っているものを手放したくはないと
考えてしまうのです。

プロスペクト理論をわかりやすく例えると

例えば、以下の2つの質問を投げかけるとします。

あなたは、AとBそれぞれの質問で
どちらを選択するか考えてみてください。

A:5万円を確実に手にするか、
  50%の確率で10万円を手にするか
B:5万円の借金を今すぐ半分にするか、
  50%の確率で0円にするか。

いずれもその損得を考えると、
同じような質問になりますが
Aの質問では多くの人は前者を選択し
Bの質問では後者を選択するのです。

要するに「儲かる」話に対しては「確実な方」を選び
「損している状況」に対しては損を全て無くす。
その可能性に賭けるのです。

わかりやすいですね。

競馬やパチンコ等の賭け事を
イメージするともっとわかりやすい。

本命の馬にばかり賭けていた人が
損失が重なった途端、
損失を取り戻そうとして
オッズの高い10倍、20倍という馬券を
買い始めてしまうのです。

「1万円を手堅く10回儲けるのではなく、
 一発10万円の儲けを狙う」

そんな風に負けてる人が、
馬では無くオッズを見始めたら、
財布のなかが空っぽになってしまうのは
目に見えていますね。

これこそ、ギャンブル中毒症・・・

そこから抜け出せなくなるのは、
利益を着実に手にしようとしている時では無く、
損失を何とか挽回しようとする時に起こるわけです。

プロスペクト理論と株式トレード

これは、株式トレードにも当てはまります。

利食いと損切り。

あなたは、どちらの方が簡単ですか?

多くの投資家は「利食い」と答えます。
お金が増えるのは、嬉しいので
「利食い」の方が簡単に決まっています。
人間なら、そう答えて当然です。

だから、95%の投資家は「利食い」を早く行い
「損切り」を遅く行うのです。

しかし、これでは、利益幅が小さく、
損失幅が大きくなってしまいます。

これこそが、多くの投資家が、
いろんな株の技術を持ったとしても
結局は損している最大の理由なのです。

「利食い」を早く行い「損切り」を遅く行うのではなく。

「利食い」を遅くし「損切り」を早くする。

周りの投資家が当然だと思っている考え方と
反対の行動をとりましょう。

自分の相場感に対する”信念”や
損したくないという”我慢”は
一旦、エントリーすると一切、必要ありません。

はじめの損が一番少ないのです。
小さな損失を出すことに慣れましょう。

相場は本質的には分からないものです。
このことが腑に落ちてますか???

株式トレードをやってる真っ最中に、
”損をしたくない”という気持ちから来る
希望的観測に基づく「信念」や「我慢」
遅かれ早かれ、あなたを破滅に追いやります。

今まで、十分に経験してますよね?

お気を付けて・・・

<補足>

これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは
本番で使えるようにはなりません。

読んだ記事を本番で使えるようになるは
「繰り返し読む」ことが大事です。

いいなと思った記事、
これは大事だぞと思った記事
是非身につけたいと思った記事

があれば、

内容がスラスラと言えるようになるまで
繰り返し読みましょう。

1記事につき最低7回。

そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と
どんどん出来ることを増やしていきましょう。

基本の徹底反復が
後の大きな飛躍へと繋がります。

頑張ってください。

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