相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。
今回も、前回に引き続き
「下降局面」の実践トレードの練習をやっていきましょう。
下記の「持田製薬」の日足チャートをご覧ください。
ここで、まず最初に見るのが「移動平均線」です。
チャートの右端の方をご覧ください。
5日移動平均線(赤)、20日移動平均線(緑)、60日移動平均線(青)
100日移動平均線(紫)、300日移動平均線(オレンジ)
5つの移動平均線が、密集していますね。
ローソク足が、移動平均線の上に行ったり
下に行ったりしています。
現在は、3ヶ月間という期間で見ると
5000円から6000円の間で株価が推移しています。
大きな流れのなかで、横ばい局面になっているということです。
その大きな流れの横ばい局面の中で
5500円という節目を越えて
前の高値に向かって上昇しつつある
上昇局面の途中だと言えます。
下記、チャートを参照してください。
上のチャートは約3ヶ月間の日足チャートですが
もう少し長めのチャート、約1年間分のチャートを見てみると
株価の大きな流れが、わかりやすくなります。
約1年分のチャートを見てみましょう。
4000円から大きく上がってきた株価が
6000円を越えた辺りで頭を打って下がり・・・①
再度、上昇するも②の高値が①で付けた高値に届く前に失速。
④の位置まで大きく下がりました。
現在は、上昇基調にありますが
③で付けた高値を越える事ができるでしょうか?
それとも、③の高値に届く前に下がり始めるでしょうか?
そういう見通しを事前に立てる事ができれば
その後の売り買いがしやすくなります。
実際は、どうなったでしょうか?
結局は、5500円の節目を越える事ができずに株価が下がりました。
と同時に、前の高値にも届かず下げました。
典型的な
「トライ届かず」
のチャートパターンになってしまい。
その後、大きな下げ局面となりました。
1つ1つ、どういう建玉をしたらいいのか
検証していきましょう。
①0−2
株価が全部の移動平均線の上にあること
5日移動平均線(赤)と20日移動平均線(緑)が
上に向いているので、とりあえず買いを入れます。
②0−4
さらに高値を更新した事で追加の買いを入れます。
その際に、強気一辺倒ではなく
前の高値と5500円の節目は気にして置くことが重要です。
③4−4
売りを4入れ、4−4にして上がっても下がってもいいようにして
方向感が出るまでイーブンにします。
慣れてくると、前日の陰線で、この売り4を入れる事ができるようになりますが
初心者の方は、手堅く下げを確認してからで売っていいと思います。
④6−2
5日移動平均線を割ってきました。
買いは0でもいいのですが
日中に付けた安値から、少し上げてきているので2だけ買いを残します。
⑤8−0
昨日の逆で、日中大きく上がっていた株価が
終値で大きく下げ陰線で終わりました。
買いを全部切って、売りを追加します。
⑥8−0そのまま
陰線で安値を更新してきましたが
5500円の節目で下げ止まる可能性があること
5日移動平均線(赤)は下を向いていますが
20日移動平均線(緑)と60日移動平均線(青)で下げ止まる可能性があるので
何もしないで様子をみます。
⑦10−0
一気に全ての移動平均線を下回ってきました。
買いを入れている人の心理が一気に悪化している状況です。
前の安値である5000円まで下げるとみて更に売りを追加します。
⑧12−0
陰線ではあるものの、
一旦は5日移動平均線(赤)の上に2日連続でた株価が
また下がりました。
上がる気はないとみて売りを追加します。
⑨0−0
長い陰線ですが、5000円という大きな節目。
たった1ヶ月という短い期間で
6000円から5000円まで大きく下げたので
ここで全部手仕舞いします。
そのまま様子をみて⑩の長い陽線で手仕舞うという方法でもOKです。
今回のポイント。
・長い期間のチャートをみて全体の流れを把握する。
・トライ届かずになると大きく下がる事が多い。
下げ局面で儲けが取れると
株式の売買が楽しくて楽しくてしょうがなくなります。
あなたも、同じような局面を探して練習してください。
次回も、また違った局面での下げパターンの練習を紹介したいと思います。
お楽しみに。