相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

今回は、株価の流れというものについて説明したいと思います。
これが分かれば、今後のあなたのトレードがグッと良くなるお話です。

株価の流れを読む

下記の川崎重工業のチャートをみて
株価の流れというものを考えてみましょう。

 
 

典型的な株価が下降局面から
横ばい局面になり、上昇局面へと移っていく流れになります。

 
まず見るべきものは移動平均線
 
私たちが「株価を読む」ための一番の道具は「移動平均線」です。
なので、まず「移動平均線」をまず見てください。
 
一番上にあるのが 300日移動平均線(オレンジ色)。
その下が 100日移動 平均線(紫色)。
その下が 60 日移動平均線(青色)。
緑色の線が 20日移動平均平均線。
赤色が 5日 移動平均線になります。
 
その移動平均線の傾きを見てください。
 
最初のうちは下降局面ですが
途中から横ばい局面に変わり
最後には上昇局面になっています。
 
 
もう少し詳しくみてみましょう。
AとBの辺りでは
下がってきた株価が、緑色の線である20日移動平均平均線を
1〜3日だけ上回っただけで、すぐに下降局面に戻って行きました。
 
しかし、C近辺になると
20日移動平均平均線を数日間、上回っています。
これは大きな変化です。
 
 AやBの地点と違って、
20日移動平均平均線を大きく上回ってきたという事は
下げ止まる予兆が出てきたという事です。
 
しかし、このまま一気に上昇する訳ではありません。
株価は簡単には上昇しないのです。
 
ただ、このあと下がったとしても
前の安値の近辺で下げ止まり下降局面が終わり
横ばい局面になって、いずれ上昇していく・・・
 
このように考えられるようになってください。
 
その後、Dの地点では
20 日移動平均平均線を越えて
今までとは違い
60 日移動平均線である青色の線まで上昇してきました。
 
さらに、Eの地点では
5日移動平均平均線、20日移動平均平均線だけでなく
60 日移動平均平均線も越えて上昇し
 
Fの地点で100日移動平均平均線を越え
Gの地点で300 日移動平均平均線近辺まで上昇しています。
 
まずは20日線を越え、次に60日線を越え、
そして100日線を越え、300線に向かっていく。
 
20日線→60日線→100日線→300日線
 
株価は、このように少しずつ成長していくのですね。
 
 
もう一つ同じようなチャート
株価が下降局面から
横ばい局面になり、上昇局面へと移っていく流れを確認してください。
 
トヨタ自動車になります。
株価が
20日線に当たった。下がった。
20日線に再度当たった、下がった。・・・A
もう一度、挑戦して、 下がった。・・・B
 
今度は 20日線の上での滞在時間が長くなってきました。
そして60日線に接する手前まで上がることができた。・・・C
 
今度は 60日線を越えて上がり、・・・D
 
Eの地点では、100 日線まで来て、再度下がりました。
前回 越える事ができなかった60日線 を越え
さらに上の 100日線まで行くことができたのです。・・・E
 
だから、次の 下げは浅いだろうと読むのです。
 
その後、想定していたより大きく下がり
前の安値近辺まで来ましたが
そこから大きく上昇し始め
100日移動平均線(紫色)を大きく上回り・・・F
300日移動平均線(オレンジ色)近辺まで上昇しました。・・・G
 
徐々に株価が成長してきているわけです。
 
こう考えられるようになってください。
これが分かると、将来のトレ ードが楽になります。
 
株価は成長する
 
20日線に挑戦して敗れる、トライして敗れる。
今度は 20日線を越えて、60日線で敗れる。
 
しかし、その次は60 日線を超えた
もっと上の 100日線まで上昇する事になります。
 
株価は成長する。
 
このような局面はありとあらゆるところで起こります。
 
是非、あなたも同じような局面を探して
株価の成長過程を確認して見てください。
 
今後のあなたのトレードに非常に役に立つと思います。
では、また。