相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

今回も前回に引き続き「上昇局面のトレード」を見ていきましょう。

たくさん練習して、同じチャートのパターンが来たら
自然と売買できるようになるまで練習をしてください。

下記のチャートは、兼松の1995年の日足チャートです。

右側のグレーになっている部分のトレードをやってみましょう。

一番上にあるのが300日移動平均線(オレンジ)
二番目に100日移動平均線(紫)
三番目に60日移動平均線(青)
四番目に20日移動平均線(緑)
一番下に5日移動平均線(赤)

上から順番に長い期間の移動平均線から
短い期間の移動平均線が並んでいます。

過去5日間の平均株価よりも過去20日間の平均株価のほうが低い。
過去20日間の平均株価よりも過去60日間の平均株価のほうが低い。
過去60日間の平均株価よりも過去100日間の平均株価のほうが低い。
過去100日間の平均株価よりも過去3000日間の平均株価のほうが低い。

ということはずっと下げてきた相場だということです。

それぞれの場面で、どういう建玉をしたらいいか
丁寧に株価を見ていきましょう。

いままで20日移動平均線に触れることのなかった株価が
20日移動平均線に触りそうになった。

そろそろ株価は下げ止まりつつあると考えます。

⓪の二日後の長い陰線:2-0
割らないと思っていた3400円を割ってきた。
しかも長い陰線なので、売りは必ず必要な局面です。

全部の移動平均線が下げているときは基本下がると思っていてください。

もし買い玉を持っていたとしたら・・・
上がると思っていた株価が下がってしまったのだから方針を変える。
意地を張って上がると自分で無理に思い込まないこと。
あなたの意地を株価は聞いてくれるわけはありませんから。

①2-0そのまま
陽線ですが5日移動平均線の内側なので、まだ買わない。
しかし、大きな節目である3000円が近いということは気にしておきます。

②2-2
下降局面が終わったとは言い切れませんが
大きな節目である3000円で踏みとどまりつつあります。

まだ下がるかもしれないので売りはそのままで
買いを3足します。

③2-3
3000円は割らなさそう。買いを1足します。

何かよいきっかけがある毎に、買いを少し増やす。
何か悪いきっかけがあれば、売りを少し増やす。

④0-4

陰線ですが、5日移動平均線を完全に上回ってきました。
売りを切って、買いを1だけ足します。

⑤0-5

二日連続5日移動平均線の上に株価があるので
さらに買いを1足します。

何かよいきっかけがある毎に、買いを少し増やす。
何か悪いきっかけがあれば、売りを少し増やす。
そうやって丁寧に建玉の操作をしていってください。

⑥0-6

20日移動平均線も越えてきたので
買いを1だけ足します。

しかし下げ局面から、
一気に上昇局面になることは滅多にありません。

下げ局面の後は、一旦は横ばい局面を経てから
上昇局面に移行するのが普通なので
もし、この後、横ばいになったら、
いつでも買いを切って売りをいれる気持ちをもっていてください。

⑦0-0
長い陰線が出たので一旦手仕舞いしましょう。

昨日までの数日間の上昇局面が、そのまま上がっていくと考えるのは素人・・・。
そのまま上がっていってほしいところですが
そうは簡単に、株価は上がってくれません。

いいところまで行ったけど、一度は下がる。
いいところまで上がってきたけど
一旦は下げて、その下げが前の安値を下回らずに
上がり出したときが本当の上昇局面です。

⑧前の安値3000円まで下がらずに3200円で値段を保っています。
下げ止まった可能性が高いです。
次に陽線が出て上がってきたら、買いを入れましょう。

⑨0-6
想定通り3200円で値固めをして上がってきました。
5日移動平均線も20日移動平均線も上に向いてきました。
なおかつ、5日移動平均線が20日移動平均線を抜いてきました。

これは強い。
前に手仕舞った買い玉6を、もう一度買直します。

⑩0-0

⑩0−0
3600円近辺で、ローソク足が陰線になったり
一日の変動幅が、ほとんどない駒となっているので
ここで全部、手仕舞いします。

以上です。

あなたは、どのような建玉の操作をしましたか。

決して、僕の建玉が100%正解というわけではないので
あくまでも参考程度に留めておいていただいて
あなたなら、どうするか?
ローソク足1本1本について真剣に考えてみてください。

では、

もう一銘柄やってみましょう。

「ホンダ」の日足チャートです。

黒丸で囲った部分をどうトレードしていくのか?

チャートを見てトレード全体のプランを立てる。
ローソク足1本1本を見て、どういう建玉をしたらいいか考えます。

下記は、僕が売買するならこういう建玉の操作をするという参考例です。

○で囲った番号の順に見ていきましょう。

⓪の部分

上昇局面だった株価が横ばい局面になっています。
2000円から2200円の往来で推移しており
上がったからといって買いを入れたら下がり・・・
下がってきたからといって売りを入れたら上がる・・・
という難しい局面です。

ここで右往左往しない。
こういう横ばい局面では手を出さない。
ボックス圏を抜けて方向性がハッキリしてから
買いあるいは売りを入れるようにしましょう。

ということで様子見します。

①0−2
株価が5日移動平均線(赤)と20日移動平均線(緑)の上に株価が出てきました。
なおかつ、5日移動平均線(赤)と20日移動平均線(緑)のどちらも上に向いています。
上昇の気配が出てきたので2だけとりあえず買って見ます。

②0−3
横ばい局面の上限であった2200円を越えてきたので強気でいきます。
しかし300日移動平均線(オレンジ)が手前にあるので上値が押さえられる可能性もあります。
よって控えめに1だけ買いを足します。
③0−5
300日移動平均線(オレンジ)も越えてきたので更に2買いを追加します。
④3−5
2300円で株価が押さえられているように見えます。
ローソク足が陰線が多い中で株価が5日移動平均線を下回ってきました。
20日移動平均線が上向きなので基本強気継続ですが
下がった時の保険として3だけヘッジの売りを入れます。
⑤2−6
一時期、5日移動平均線を下回っていた株価がすぐに回復してきました。
ヘッジの売りを1切って、買いを1足します。
⑥0−8
長い陽線で、2300円の前の高値も大きく越えてきました。
完全に買い転換します。
売りを2切って、買いを2追加します。
⑦0−9
新高値更新したので1だけ買いを追加します。
⑧0−10
更に、新高値更新したので1だけ買いを追加します。
⑨0−10 そのまま
新高値更新しましたが、陽線新値5本目。
陽線新値は多くても7本までであることが多いので
これ以上、追加の買いをすることはやめておきます。
>陽線新値とは?
⑩0−0
上昇局面だった株価が横ばいになってきました。
陰線が多いこともあるので、ここで全部手仕舞いします。
以上が、僕のトレードプランになります。
これが100%正しいというわけではありません。あなたなら、どういいう建玉の操作をするのか?
真剣に考えていただくことが大事です。

建玉の操作の練習方法

Ⅰ:チャートを見て、まずトレードプランを立てる。

Ⅱ:そのあと、全く同じ部分を隠してトレードをしてみる。

Ⅲ:失敗したら、何が悪かったか、どこに原因があったのか?
自分なりに理屈をつけて反省する。

これは、相場先生ご自身が実際に上手くなった
そして現在も練習している方法です。
建玉の操作
これができないと
株価の流れがわかっても儲けには繋がりにくいです。

それには慣れるしかありません。

練習、練習、練習して
株で儲かる技術を身につけてください。

T-Aimoto

<補足>

これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは 本番で使えるようにはなりません。

読んだ記事を本番で使えるようになるは 「繰り返し読む」ことが大事です。

いいなと思った記事、 これは大事だぞと思った記事 是非身につけたいと思った記事

があれば、

内容がスラスラと言えるようになるまで 繰り返し読みましょう。

1記事につき最低7回。 そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と どんどん出来ることを増やしていきましょう。

基本の徹底反復が 後の大きな飛躍へと繋がります。

頑張ってください。

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