相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

今回は、僕が実際にやっている株価の予測方法

「ああなったら、こうなる」という技法について解説していきます。

>株価の動きを読むには

2001年 11 月 19 日からの三井不動産の日足チャートで

「ああなっ たら、こうなる」をやっていきましょう。
一番右側 を見ていただきますと、1100 円という株価です。
そして、300日移動平均線(オレンジ)を下回ってい ます。
このチャートのほどんどの部分は300 日移動平均線(オレンジ)の上に株価があります。
ということは、過去 1年と3カ月もの間、ずっと株価が上げり続けてきたということですね。
ずっと 1年以上上がってきた株価に
売りが出てきたので下がってしまって、300日線を割ってしまった。
そして現在1100 円近辺で横ばいになっています。
さて、この後株価はどういう動きをするでしょうか?
「ああなったら、こうなる」という
今後のシナリオを何パターンが考えてみましょう。
 今現在は、小さな下降局面を経て、横ばい局面ですから、
この後は基本的には、上昇局面にある可能性が高いのですが
株価が「ああな ったら、こうなる」というのを考えてください。
本当に真剣に考えてくださいね・・・
①20日線を陽線で越えた場合 は、もっと上がる。
②20日線に、陰線で当たって下がったときは、その後3パターン考えられます。
⑴今の安値まで下がる
⑵今の安値まで下がらずに反発して上がっていく
⑶今の安値を陰線で下回り更に下げていく
以上、将来、20日線に当たった後に、
どうなるかを3つ4つ予測するようにする。
 
「ああなった ら、こうなる」という株価のシナリオを
あらかじめ考えるようにします。
実際の株価がその後、どうなったか見ていきましょう。
結局、20日線に陰線で当たって、その後下狩りだし(Bの地点)
Aの安値であった1100円も割り込んで
1000円まで一気に下がりました。
これが相場先生が実際のトレードでも使っている
「ああなったら、こうなる」という技法です。
 チャートのAのローソク足が出たときに
何パターンが事前に考えておくのです。
20 日線に陽線で当たっている場合は買いのままでいい。
もし陰線になったら、危ないから切る。そして、 売りを入れる。
Aのローソク足がでた日のうちにそれが分かるのです。
その後の動きが予測できるのですね。
では、次。
下記、国際帝国石油の日足チャートで
「ああなったら、こうなる」を考えてみましょう。
ボックス圏で推移していた株価が陰線で割り込み ました。
基本、ここは、売りですね。
ここで、今後ありうることを考えましょう。
この段階で、明日以降の動きのパターンを予測して
それに応じて建玉をどうしたらいいか事前に決めておくのです。
そうすれば慌てることがない。
では、いってみましょう。
この後の株価の動きは概ね下記の3つのパターンになると考えられます。
①陽線で4本の移動平均線の上に出てくる。
②陽線になるけれども、4本の移動平均線の下で推移する
③陰線で4本の移動平均線の下で推移する
ここでいう4本の移動平均線というのは
現在、束になって集まっている
5日移動平均線(赤)20日移動平均線(緑)
60日移動平均線(青)100日移動平均線(紫)
のことです。
まず、①の陽線で4本の移動平均線の上に出てくる場合ですが
仮に陽線で4本の移動平均を超えたと言っても
まだボックス圏の横ばいに留まることになりますので
下手に売買をしないほうが得策になります。
次に②陽線になるけれども、4本の移動平均線の下で推移する場合ですが
この場合も方向が定めにくいので、基本そのままで何もしません。
陰線で4本の移動平均線の下で推移する場合は
移動平均線が下に向き出すので売りを追加でいれていきます。
実際に、その後どうなったでしょうか?
その後の株価は下記チャートをご覧ください。
Aの地点で3つのパターンを予測し
実際には③のパターンになり
陰線で4本の移動平均線の下で推移したので
売りを追加でいれました。
その後は、ご覧のとおり
300日移動平均線(オレンジ色)を下回るところまで
株価が下がりました。・・・Cの地点です。
Aのローソク足を見て、いくつかのパターンを予測し
それぞれに応じた建玉の対処を考えておく。
Bのローソク足になったので、それに応じた売買をする。
予定どおり、Cまで下がる。
C地点まで下がる予想をAの地点で予測できるわけですね
Aで「ああなったら、こうなる」を考える。
Bで、シナリオどおり株価が動いたら実際の建玉の操作をする。
Cまで下がる。
先を読んで、その流れに沿って 建玉の操作をするとうまくいく。
ただ、これだけです。
次、行ってみましょう。
2017年のABCマートの日足チャートです。
大きく下がってきた株価が横ばいになって下げ止まり
陽線で上に上がって来ました、
緑の20日移動平均線が気になりますが
とりあえず、思い切って買いを5入れて
0-5だったとします。
この後、想定できる株価の動きを
何パターンか考えてみましょう。
1つではダメです。
最低3つくらいはシナリオを描いて
「ああなったら、こうなる」を考えて見てください。
僕は、以下に示す3パターンを想定しました。
今はAの地点で売り0-買い5だったとします。
想定できる株価のシナリオは
①緑の20日移動平均線を越えて青の60日移動平均線に当たるまで上がる
②緑の20日移動平均線を越えられず、一旦下がるが大きくは下げずに上昇していく
③緑の20日移動平均線を越えられず、前の安値も下回って更に下げていく
以上の3つのパターンが考えられます。
①になったら追加の買いを入れて0-7とかにします。
②になったら、買いを一度全部切って0-0にし、再度高値を取ってきたら
買いを2入れて、0-2にします。
③になったら、

買いを一度全部切って0-0にし、安値を更新するようであれば
売りを2入れて、2-0にします。
その後の、実際の株価の動きはどうなったでしょうか?
結局は、①のパターンで、
緑の20日移動平均線を越えて青の60日移動平均線に当たるまで上がりました。
明日、明後日、明々後日・・・一週間先の動きを
今日のうちに読んでおいて、建玉も決めておいて
決めたとおりに建玉の操作をする。
そうすれば、慌てふためくことなく
自信を持って売買できます。
最後に、もう1つやってみましょう。
ブリヂストンの日足チャートです。
こういう状況において、今後起こりえそうなことを
3つ4つ考えておく。
前の安値の前で株価が下げ止まり、上昇し続け
一旦は5つの移動平均線の上に株価が上がったけど
すぐ押し戻され陰線で下がってきたという状態です。
この局面では大きく以下の3つのパターンが考えられます。
①再度、陽線で5本の移動平均線の上に出てきて前の高値である2700円まで上昇する
②陰線が出て、一度は下がるが、前の安値である2300円近辺で下げ止まりボックス圏で推移する。
③陰線が出て、前の安値である2300円を更に下回り、前の前の安値である2200円まで下がる。
ですから、陽線が出て移動平均線の上に出たら買いをいれる。
逆に陰線が出たら2300円まで下がるのか、2200円まで下がるのかはわからないが
とりあえず売りをいれる。
そういう風に、事前に株価の「ああなったら、こうなる」というシナリオを考えておく。
そのとおりになったら、そのとおりの建玉をする。
将来の株価がヨメルからこそ、その建玉が入れられます。
実際にどうなったか見てみましょう。
 
 先ほどの3日後に5本の移動平均線を全て下回って陰線が出てきました。
ここは100%売りを入れる局面です。
その後、順調に株価は下がり
前の安値2300円、前の前の安値の2200円も下回り
大きな節目である2000円近辺でやっと下げ止まりました。
結構な儲けが取れますね。
まとめ
上昇局面の練習の仕方
①上昇局面のチャートを探し、全体を見てトレードのプランを立てる。

株価の流れを予測す る。
「ああなったら、こうなる」
株価の流れを読む練習する。
②その部分を隠して、トレードしてみる。
③「反省」をする。
ああなったら、こうなる。
これは非常に大事な練習です。
実践的な練習を真面目に続ければ、必ず株で勝てるようになります。
巷で、いろんな株価のコメントをしている評論家、投資顧問などよ りも、
ずっと儲けることが出来る投資家になれます。
ぜひ努力を怠らないで練習を続けて頂きたいと思います。

T-Aimoto

<補足>

これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは
本番で使えるようにはなりません。

読んだ記事を本番で使えるようになるは
「繰り返し読む」ことが大事です。

いいなと思った記事、
これは大事だぞと思った記事
是非身につけたいと思った記事

があれば、

内容がスラスラと言えるようになるまで
繰り返し読みましょう。

1記事につき最低7回。
そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と
どんどん出来ることを増やしていきましょう。

基本の徹底反復が
後の大きな飛躍へと繋がります。

頑張ってください。

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