相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。 今回からは、下降局面におけるトレードの練習をしていきます。 株価は常に上げ下げを繰り返します。 株価は上昇だけでなく、下がる時は下がります。 そんな株価が下がっている時、 指を加えて何もしないで下げ止まるのをひたすら待つ・・・ あるいは、持ってる株が下がるのを我慢して持ち続けるだけ・・・ 買いだけで儲けを取ろうと考えるのは多くの投資機会を喪失している事になります。 相場先生は儲けの6割は下降局面で取っているとのこと。 下降局面でも、しっかり儲けを取れるように練習していきましょう。 下記のチャートは「丸紅」の日足チャートになります。 現在の株価の位置は 大きく下がった後、下げ止まり、少し上昇してきた状態です。 常に株価を予測する際には 移動平均線の向きと並び順に注目してください。 5日移動平均線(赤)、20日移動平均線(緑)、 100日移動平均線(紫)が上を向いており 60日移動平均線(青)を株価が抜いたばかりです。 まずは、「ああなったら、こうなる」と この後、どういう株価の動きをするか何パターンか考えてみましょう。 >「ああなったら、こうなる(株価の流れを読むには)」 ①前の高値の位置、上の緑のラインまで上がる ②前の高値の上の緑のラインにも届かず、 前の安値の下の緑のライン以下にもならずに横ばい ③前の安値の位置、下の緑のラインまで下がる 実際には、以下のような動きになりました。 前の高値に届かず、株価が横ばい 最終的には上昇する力が尽きてしまい大きく下がりました。 それぞれの局面でどういったトレードができるでしょうか? 1つ1つ売買する理由を付けて説明したいと思います。 あなたはなら、どう建玉し、この下げ相場で儲けをとりますか? 以下、私の売買の参考例になります。 ①0−2 5日移動平均線(赤)、20日移動平均線(緑)、 100日移動平均線(紫)が上を向いており 60日移動平均線(青)を株価が抜いているので買いを入れます。 ②1−2 陰線が多く、5日移動平均線に触れ出したので ヘッジの売りを1だけ入れます。 ③2−2 5日移動平均線を割ってきました。 この後、弱そうな雰囲気がありますが まだ、その他の移動平均線の上にあるので 上がっても下がってもいいように売りを1追加して 買いも売りも同じだけ2とします。 ④4−2 陰線が続き下がってきたので売りを2追加します。 ⑤4−3 いきなりの長い陽線で戸惑いますね。 買いを1だけ追加します。 これで4−3になります。 長い陽線が出ても完全な強気になれないのには理由があります。 少し前の①②③近辺で付けた高値の前で止まったこと 及び、大きく下がってきた株価が下げ止まり上昇。 その上昇が3ヶ月目に入るので売りたい投資家が多いことを考慮しました。 この地点では、まだ下げ目線です。 ⑥5−2 やはり下がってきました。 買いを1切って、売りを1追加します。 ⑦6−1 小さな陽線ですが、300日線以外の全ての移動平均線を下回る悪い陽線です。 さらに、買いを1切って、売りを1追加します。 ⑧7−0 300日線(オレンジ)以外の全ての移動平均線を下回り、かつ長い陰線です。 ここで完全に売り転換。 さらに、買いを1切って、売りを1追加します。 ⑨7−2 陽線が出て上がりましたが 緑の20日線と紫の100日線に押さえられています。 下がると思いつつも、陽線が出たので 念のためヘッジとして買いを2入れます。 ⑩9−0 上がると思いきや、すぐに力負けして下がってきました。 赤の5日線を割って、緑の20日線も下に向いているので 先ほど入れた買いを2切って、その分売りを2追加します。 11・・・ 10−0 300日線以外の4つの移動平均線を一気に下回ったこと 300日線以外の4つの移動平均線が下を向いていること 以上のことから弱い。 ただし前の安値まで、後少ししかないので 売りの追加は控えめに1だけにします。 12・・・0−0 前の安値まで到着し、5日線の上に株価が出たので ここで全て手仕舞います。 今回のポイント ・上昇3ヶ月目に入ると売りたい投資家が出てくる(下記チャート1参照) ・トライ届かず 株価が前の高値に挑戦するが、到達する前に勢いがなくなると下がる(下記チャート2参照) チャート1 チャート2 ・上昇3ヶ月目に入ると売りたい投資家が出てくる ・トライ届かず この2つが重なって大きな下げ局面となりました。 大事なポイントです。 ぜひ他の銘柄でも、この2つを気にしてチャートを見つけてみてください。 大きな学びになると思います。 次回は、また違った下降局面のトレードについて考察したいと思います。 では、また。 T-Aimoto <補足> これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは 本番で使えるようにはなりません。 読んだ記事を本番で使えるようになるは 「繰り返し読む」ことが大事です。 いいなと思った記事、 これは大事だぞと思った記事 是非身につけたいと思った記事 があれば、 内容がスラスラと言えるようになるまで 繰り返し読みましょう。 1記事につき最低7回。 そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と どんどん出来ることを増やしていきましょう。 基本の徹底反復が 後の大きな飛躍へと繋がります。 頑張ってください。 >コンテンツ一覧へ