相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

今回は、エントリータイミングを測る上で
もっとも分かりやすく、頻繁に出てくる形

「モノ分かれ」について

詳しく説明しようと思います。

下図のように、「モノ分かれ」とは
ローマ字の「N」の形を描き
株価が一旦、高値を付けた後下がり
また上昇を始めて、前の高値を抜く形です。

ここでの投資家心理を考えてみましょう。

株価が上昇してくると
先に買っていた投資家は
早く利益確定をしたいとヤキモキします。

ヤキモキしながら
「利益確定のタイミング」を考えます。

そこで一旦、株価が高値を付け下がり出すと
ヤキモキ投資家の利益確定の売りが多くなり
株価は下落傾向になります。

ここで高値である「2」は
売り損ねた人の目標株価になります。
また「2」まで上がって来たら売りたい・・・。

一方、高値「2」で
信用取引で「売建」をした投資家もいます。

彼らは、売った株価よりも安くなったら
買い戻して利益を確定します。

それが安値の「3」であり
株価は、ここを起点に反転上昇します。

そうすると、以前に高値「2」で
売れなかった投資家が今度こそは売るぞ、
と待ち構えているのです。

高値「2」では
かなりの売りが待ち構えている・・・

しかし、「モノ分かれ」=「N」は
高値「2」を抜いて株価が上昇するということは

つまり、売ろうと待ち構えていた以上の
買いたい投資家が存在するということです。

高値「2」は、それまでは
売りの目標株価でしたが
株価が上昇して「2」を抜いた途端に
売り建てをしていた投資家が
これ以上上がったらヤバイ・・・と思って
損を限定させるための買い戻しをする、
そのポイントにもなるのです。

株価が上昇し、2の高値を付けた後下落、
3の安値で反転上昇素、高値2を抜いたら買い。

それが「物別れ」=N字型パターンです。

日足チャートでも、よく見かけますが
週足チャートで、このパターンがでたら
かなり有効です。

ローソク足を見ながら
投資家心理をよく考え
狙いを定めて、エントリーしましょう。

以下は、その実例チャートです。

まず1回目の「N」から。

株価が2008年10月末から
小さく上昇し高値を付けた後
12月初旬に下落しています。

そして反転上昇し2009年2月まで上昇、
「N字型」を形成しました。

次に2回目の「N」を見てください。

2009年3月から上昇を始め
高値を付けた後、5月半ばに下落、
そして反転して「N」を形成し
大幅上昇となりました。

この2度目の「N字型」は
キレイなパターンですね。

これらN字型は最も分かりやすく
しかも頻繁に出てくるパターンです。

株価チャートの基本形ともいえるモノなので
しっかりと目に焼き付けておきましょう。

次に、失敗する可能性の高い「N字型パターン」
について解説します。

何度か、お伝えさせて頂いてるように
「モノ分かれ=N字型」は
わかりやすく、頻繁に現れる形なので
初心者トレーダーでも手掛けやすいパターンです。

しかし、高値からの下落幅が大きい場合は
その後、高値を更新して上がっていく、、、
その可能性が少なくなるのです。

「N字型」いいパターンと悪いパターン

なぜなら下落幅が大きいと
そもそも反転し上昇するときに
莫大なエネルギーを必要とするからです。

つまり一度下がった株価が
再度上昇するためには
前回の上昇時に売り損ねた
投資家の売り玉を全て吸収した上で
余った買いの株数が必要なのです。

ということで、下落幅が大きい場合は
上昇途中の「N」になららずに
逆に下落局面に変わることも多々あるのです。

高値からの下落幅が大きい
「N」=「物別れ」は
要注意です。

物別れであれば、なんでもOK・・・
ってことはありません。

いろいろな技を、細分化してみましょう。

そうすれば、あなただけの技ができるはずです。

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