相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

うねり取りも、段々と本格的になってきました。

今回は、3〜4ヶ月間を一区切りとする
比較的に長めのトレードについての考察を進めて行きたいと思います。

これぞ、株トレードの真骨頂とも言えるものになります。
しっかりと学んでくださいね。

早速ですが、下記の「三井金属」の日足チャートをご覧ください。

 
横バイ局面から、下降局面を経て
再度、横バイ局面に移行する途中に見えます。
 
 
「ローソク足」と「移動平均線」の絡み具合を見てください。
 
 
「あ」と「い」の部分では、
緑の20日線に、触れては、再度、株価が下落していましたが、
 
「う」の部分では、数日間もの間
株価が、緑の20日線の上にあります。
 
これは、下げ止まる可能性が出てきた。
それまでの株価の下落局面が、横バイ局面に移行する可能性があるという事です。
 
 
もう少し、この部分のチャートを拡大してみます。
ここから、トレードをスタートさせていきましょう。
 
 
 
いつもと同じように、
それぞれのポイントとなるローソク足に番号を付けておきます。
 
あなたなら、どういう売買をするのか?
それは、どう言った理由なのか?
 
1つ1つのローソク足を丁寧に分析しながら
私の売買例を参考にしながら
この後を、読み進めていってください。
 
 
 
①0-2
一旦、5日線を下回ったものの20日線で下げ止まり
再度、5日線を越えています。とりあえず買いからスタートします。
②0-0
はじめての青色の60日線越え。
上昇局面に入った株価が、はじめて移動平均線に触れた場合は
一旦、押し戻される可能性が高いとのセオリーどおり。手仕舞いします。
③2-0
赤の5日線を下回って来ました、60日線も100日線も下に向いていますので
売りを「2」いれます。
 
更にその3日後の20日線割れで
売りを「2」追加し、4−0とします。
 
④4−2
久しぶりの陽線、少し変化が出て来ました。
ここから少しずつ買い下がります。
どこまで買い下がるかというと、前の安値までになります。
なぜ、前の安値までで下げ止まると予想できるか?

 

 

その少し前に、今まで越える事の出来なかった60日線を初めて越えて来たので
60日線に全く届く事がなかったチャートの左半分の部分よりは
株価が上昇する可能性が高くなっていると考えているからです。

買いを「2」入れます。
 
 
⑤4−4
更に前の安値に近づいて来ました。
買いを「2」追加します。
 
⑥4−7
ほぼ前の安値まで来たところで長い陽線になりました。
少し多めに、買いを「3」追加します。
まだ移動平均線が下向きなので、この後下落する可能性もあるため
売り玉の「4」は、そのままにしておきます。
 
⑦5−9
安値を少し更新しました。
買い下がりの玉を「2」入れます。
それと同時に、下がった時のためにヘッジの売りも「1」だけ追加します。
 
本当は買いたいのだけれども、
下がったら怖いので売りも追加したということです。
 
 
⑥3-9

 

 

⑧9-9

前の安値で下げ止まると思っていた株価が
一気に安値を更新してしまいました。
 
一度、60日線を越えているので、下げは限定的だと思いますが
念のため、売りを「4」追加して、「9−9」と売り買いイーブンの状態にします。
この後、上がるようであれば、今回入れた売り玉は、すぐに手仕舞う予定です。
 
⑨6-12
即、5日線の上に戻して上昇して来ました。
売りを「3」切って、買いを「3」追加します。
 
⑩0-15
緑の20日線も越えて来ました。
売りはいらないので、全部手仕舞いします。
青色の60日線まで、少ししか上げ余地がないので
買いは「3」だけ追加します。
 
今回の①から⑩の局面は非常に建玉の操作が難しい場面ですね。
しかし、東京証券取引所に一部上場している、数百銘柄。
その銘柄の過去30年間のチャートを確認すると
同じような局面が沢山の見受けられます。
 
あなたは、同じようなチャートを見つけて取り出してみて
今回と似たような場面を、あなたなら、どうやって攻略するか?
真剣に考えて、何度も練習すれば
必ずや克服する事が可能になります。
 
ぜひ、あなたが苦手だ、失敗したと思う部分を
見つけて、何度も練習してください。
 
 
続きを進めます。
 
 
ここから少し足早に行きます。
 
⑪0-18
2度目、青色の60日線を越えて来たので追加の買い。
 
⑫6-18
長い陰線が60日線を股いで出現したので念のためヘッジの売りを入れます。
 
⑬3-21
高値更新、先ほどの売りヘッジはこれで用が少し無くなりました。
売りヘッジを半分切って、買いを足します。
 
⑭7-21
赤の5日線を割って来ました。
とりあえず青色の60日線で下げ止まっています。
普段の売買局面なら、ここで全て手仕舞って利益を確定したいたいところです。
しかし、今回試みようとしているのは
この横ばい曲面が終わった後の上昇局面で大きく儲けようと考えています。
ですから買いの「21」は、そのまま残して、売りヘッジでこの下げを凌ぎます。
下がっていくところを売りヘッジして現在出ている利益を守りながら、
少しずつ買いを足していって、最終的に大きな利益を狙っているのですね。
 
 
⑮そのまま
一応、上向きなっている緑の20日線で下げ止まって上がって来ました。
とりあえず、何もしないで様子を見守ります。
 
もし、この後、ここで下げ止まって、上昇に向かうのであれば
株価は、前の安値まで下がらずに踏みとどまって上がっていくことになります。
それは、横ばい局面の最終局面で、この後は上昇局面に移行したと考えられます。
 
⑯3-21
窓開け陽線で大きく上昇しました。
株価が強い証拠ですが、紫色の100日線が下向きで、すぐ手前に迫っています。
買いは追加しないで、売りを「4」外します。
 
⑰6-24
高値を更新してきました。
それと同時に1回目の100日線タッチなので下がる可能性もあります。
売り買い共に、3ずつ足します。
 
 
 
⑱8-24
一筋縄には、上昇してくれませんね。
再度、5日線を下回って来ました。
 
15の部分で付けた安値まで下がって来ました。
この場面は少し怖いですね。
売りを2だけ追加します。
 
⑲12-24
正直に言うと怖い・・・売り追加。
 
⑳6-27
陽線続きで株価が上がって来ました。
買いを追加します。
 
オレンジの300日線以外の4本の移動平均線が一箇所に集まってきました・・・
株価が売り買いが交錯し、値段が収斂されて来た証拠です。
この後の移動平均線の向きが、株価の大きな流れを決めることになります。
 
 
 
㉑0-30
紫色の100日線を股いで上昇して来ました。
5日線、20日線共に上にむき出しています。
売り「3」を全て切って、買い「3」を追加します。
 
㉒0-32
完全に100日線を越えて来ました。買い「2」だけ追加します。
 
㉓8-32
ローソク足が横並びになり、コマとなってしまいました。
少し伸び悩んでいるようです。
売りヘッジを4分の1の「8」入れます。
 
㉔12-32
5日線を割っていたので、売りを「4」追加。
これで3分の1ヘッジになります。
 
 
㉕16-32
長い陰線で20日線に絡んで来ました。
更に。売りヘッジ「4」追加します。
これで「16−32」と売りヘッジが半分入っていることになります。
 
㉖8-40
20日線を陽線で跳ね返して来ました。
再度、5日線が上に向かいつつあります。
これは「クチバシ」の形になりつつあります。
 
 
㉗0-48
長い陽線で一気に高値更新しました。
これで「クチバシ」が完成しました。
売りヘッジを全部切って、買いを足します。
 
㉘0-0
そろそろ上昇3ヶ月目・・
300日線まで上がって来て、横バイで長い陰線になりました。
ここで一旦、全て手仕舞いします。
 
 
 
㉙3-0
5日線を割って来たので、とりあえず売り「3」から入ります。
 
㉚3-3
長い上昇を経て久しぶりの20日線タッチ。
ここで買い「3」を入れます。
この後、下がる可能性もあるので、売り「3」は、そのままにしておきます。
 
㉛0-5
20日線に当たって長い陽線です。
この後、一度は上昇する可能性が高いですね。
 
上昇の目処は、前の高値近辺です。
上昇期間が、3ヶ月目に入っているので、
この後、高値近辺で株価の上昇がモタつくようなら、
売り仕掛けをするシナリオを立てます。
 
 
㉜5-5
前の高値まで来ました。しかも長い陰線です。
売りを「5」入れて、「5−5」とイーブンの状態にします。
ここから、1日1日のローソク足を確認しながら、次の動向を見守ります。
 
㉝7-3
ローソク足が横バイになり、5日線を少しですが割って来ました。
売りを「2」追加し、買いを「2」切ります。
 
㉞10-0
陰線で安値を更新、5日線が完全に下向きになってしまいました。
ここもと陰線が多く、前の高値に届く前に下がって来ました。
 典型的な下げパターンである「トライ届かず」になっています。
売り全部切って、その分買いを追加します。
 
㉟12-0
緑の20日線を割りました。
5日線が20日線を下に追い抜き、「逆クチバシ」にもなっています。
売りを「2」追加します。
 
 
㊱12-3
少しですが、5日線を2日連続、上に出て来ました。
ヘッジの買いを「3」だけ入れます。
 
㊲15-0
安値更新して来ました。
先ほどの買いヘッジは用がないので、買いを切って
その分売りを「3」追加します。
 
㊳17-0
60日線も下回って来ました。
少しだけ売りを追加します。
 
この後、赤の5日線の下側にローソク足がある間は
売り玉は、そのまま保持し続けます。
 
㊴0-0
5日線の上に、ローソク足が完全に出て来ました。
大きな節目である2000円近辺でもあるので、
ここで全部手仕舞いし、利益を確定させます。
 
今回は、本格的な「うねり取り」の売買の解説をさせて頂きました。
 
まずは、横バイ局面からスタートし買い玉を溜め込み
その後の上昇局面で大きな利益を取り
また上昇局面後の小さな横バイ局面を乗り切り
最後の下落局面で大儲けするという約半年間の壮大なトレードをご覧頂きました。
 
いきなりここまでのトレードをするのは難しいと思いますが
この半年間のトレードも
1日1日のローソク足の積み重ね、
一週間トレード、1ヶ月のトレードが繋がって出来たものです。
 
あなたは日々のローソク足1本1本と真剣に向き合い
その後の株価の動きを考えるようにしてください。
 
そして苦手な部分を見つけたら、その部分だけを取り出して
自分なりに、どう対応するか考える。
更に他の銘柄の同じような場面を探し出してきて練習する。
 
そうやって、あなたの苦手な部分を克服していってください。
 
今回は、以上になります。
 
 
T.Aimoto