相場師朗の移動平均線：７の法則は有効か？？？

「７の法則」とは、

「どんな株でも、上げ下げが７日間続けば、一旦休憩する」というもの。

上昇が７日間続くと、株価の上昇力が弱まり、下落か横バイになる。
下落が７日間続くと、株価の下落力が弱まり、底を打つ。

ということになります。

ですから、あなたが買った株、あるいは売った株を、
どこで利益を確定させるかを判断する際の１つの目安となる法則です。

下図をご覧ください。

「７の法則」の数え方は、終値を基準に数えます。
また、数え始める起点は、終値が一番安いローソク足になります。

上図で数え方を確認してください。

上昇の起点となるのは、終値が一番安い①のローソク足になります。
赤い①のローソク足を起点に、赤の②③④⑤⑥と終値が５日連続上昇しています。

５日連続上昇ですが、終値が一番安い①のローソク足が起点となるので
この間の上昇は「６」となります。

その後の下げ曲面も同じように、数えると
先ほどの赤の⑥が終値の一番高いところになります。
この赤の⑥、つまり青の①のローソク足を起点に、青の②③④⑤と終値が４日連続下落しています。

４日連続下落ですが、終値が一番高い青①のローソク足が起点となるので
この間の下落は「５」と考えます。

「７の法則」のポイントは、

・終値を基準にする。
・起点となるのは、上昇局面なら一番安いローソク足、下落局面ならその逆

「７の法則」は「日経平均株価」において有効か？

いつものことながら、相場先生の技がどのくらい有効なのか？
気になったので、今回も「日経平均株価」を題材に調べてみました。

過去の全期間の日経平均について、調べたいところですが、さしあたり

「２０１５年１月～２０１７年１２月・３年分の日経平均株価」について調べてみました。

「７の法則」は、終値を基準に上がったか下がったを見るので
あなたが日々、見ている「チャート」よりも
「日次データ」を参考にしたほうがわかりやすいと思い下記に掲載しておきました。

それによると

上昇、あるいは下落が「４日連続」以上続いた局面は
３年間で４２回ありました。

その内訳は

４日連続・・・２１回
５日連続・・・７回
６日連続・・・８回
７日連続・・・３回

８・９日連続は、０買

１０日連続・・・１回
１３日連続・・・１回

そしてなんと１７日連続上昇が１回。
これは、２０１７年１０月２日～２４日にかけて起こりました。

コツコツ株トレードの「７の法則」における数え方は

「連続で上昇する前の終値が一番安いローソク足」
または「連続で下落する前の終値が一番高いローソク足」を起点とするため

４日連続で上昇した場合の上昇期間は、
前のローソク足の分も数えるので「５」になります。

同じように、５日連続で上昇した場合の上昇期間は、
前のローソク足の分も数えるので「６」。

６日連続で上昇した場合の上昇期間は、
前のローソク足の分も数えるので「７」になります。

要するに「７の法則」というのは
６日連続高、あるいは６日連続安になれば、一旦は休息するよ。
ということになります。

この２０１５年から２０１７年の日経平均株価でいうと
４日連続で上昇あるいは下落したのが４２回、
そのうち、半分の２１回が４日連続で一旦、止まっています。

欲張らずに腹８分目の４日連続上昇（下落）で一度、
反対売買をしたほうが賢明ですね。

実際に過去３０年の日経平均を確認すると
「７の法則とはいえ、４日で終わるケースが７割」くらいが多いです。

中には、１７連騰のようなこともありますが・・・

あなたも、ご自身の銘柄で「７の法則」を
自分の目で確認しておくといいですね。

以下、日経平均株価を掲載しておきます。

ご参考まで。

T.Aimoto

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