相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。 今回の講義が、実践編 ショートトレードの最終回です。 今回も含めて10回にわたって解説してきましたショートトレード。 しっかりと身に付けておいてくださいね。 では、実践編、ショートトレードの最終回をやっていきましょう。 下記のチャートは「武田薬品」の日足チャートです。 先ずは、この武田薬品の約5ヶ月間の動きを読み取ってください。 もう少し長い期間のチャートを見てみると・・・ 下記、チャート参照。 ・約5ヶ月間上昇した後、3800円近辺で天井を売って下げている ・今のところ、何とか100日移動平均線(紫色)で踏みとどまっている ・陰線続きで、前の高値である3800円に届く手前で株価が下げている その後は、大きく下げました。 それぞれのローソク足1本1本について、 どういう考え方で、どういう建玉の操作をしていけばいいか考察していきます。 あなたなら、どういう理由があって、どう売買するか? 考えながら読み進めてみてください。 特に、太文字の部分を注意して読んでいただくといいと思います。 ①2−0 もみ合っていた下限を完全に下回って来ました。 5日線(赤色)も20日線(緑色)も下に向いています。 当面、下降しそうですので売りから入ります。 ②4−0 昨日、もみ合っていた株価の下限を下回って来ました。 この局面では、2日連続でもみ合っていた株価の下限を下回って来ました。 これは、この後の株価が弱いと、昨日よりも確信できる値動きになりました。 売りを追加します。 ③5−0 大きな窓を開けて、株価が下がって来ました。 この際に、売りを追加するかどうかなのですが、 次の株価が、どこまで下がるのかを決めておくことが大事です。 そうすると前の安値までは、もう少し下げ余地がありそうです。 売りを追加します。 この後、もし下げ止まるような動きになるのであれば 今、追加した売りを切る、あるいは買いのヘッジを入れればいい・・・と 柔軟に考えるようにしましょう。 株価に絶対はないので、自分の考え方に凝り固まることなく 柔軟に対処するように心がけましょう。 ④4−2 今までと違い2日連続の陽線で5日移動平均線に触れて来ました。 ひょっとしたら、底をついた可能性も出て来たので 買いを2だけ入れます。 まだ5日線の内側なので、基本は売り目線ですが このまま上に上がってしまい売りの利益を減らすのも勿体無いので ヘッジとしての買いを2入れます。 このパターンはしょっちゅうあります。 大きく下げた後、1回戻して 5日線にちょっと触る。 お決まりのパターンですね。 ⑤4−2 横ばいなので、底値かも知れませんが 陰線なので、何もせずに様子を見ておきます。 ⑥5−1 前の安値が近い事も気になりますが 安値を更新して来ました。 先ほど、買いを入れて4−2 にしたのだけれども、 それが外れたとか思わないこと。 株価の建玉の操作 をしながら、 最終的に勝てばいいのです。 前の安値を割ったときにやることは買いを減らすこと、 売りを 入れること。 売りを1だけ追加します。 それと同時に買いも1だけ切ります。 ⑦6−0 更に安値を更新して来たので 売りを1追加し、買いの1も無くします。 陰線が多いので、この後が非常に気になりますが・・・ 続きは、この後で。 この後は、大きく株価が上がっていく事になりました。 下記のチャートをご覧ください。 ⑧6−3 約1ヶ月の下降局面が続いていますが 初めて5日移動平均線を超えて来ました。 買いを3入れます。 この買いの3は、ヘッジではなく この後、上昇相場が来る事に備えての本玉になります。 ⑨0−6 前の安値を下回る事なく 長い陽線で株価が終値で5日線も20日線も超えて来ました。 もう売りは必要ありません。 売りを全部手仕舞って、買いを3追加します。 ⑩0−9 陽線で高値更新しました。 更に買いを3追加します。 ⑪5−9 陰線で安値を付けていますが 何とか20日線で踏みとどまっています。 下がるのも怖いので、半分強の「5」だけ売りのヘッジを入れておくことにしました。 もし、この後20日移動平均線で間際で止まって返すのであれば、 今回の上げは確実なものになります。 だから、取りあえず 5−9 で様子を伺う。 そうしておいて、全体を俯瞰し、 その後、もし上げて くれば、0−15 にしてやろう。 そういう作戦です。 その後は前の安値を下回る事なく ドンドン株価が上昇していきました。 ⑫0−12 陽線ではなくて、コマの形をしたローソク足ですが 2日連続で5日移動平均線の上にあるということは強い証拠です。 買いを3追加します。 その後、⑬⑭⑮の場面は ローソク足が5日移動平均線の上にあるうちは上昇が継続中。 少しずつ買いを追加し、 ローソク足が、5日移動平均線の内側に来るまで買いを保持します。 ⑯0−0 5日移動平均線の内側に陰線が出て来たので ここで全て手仕舞いします。
前の安値に届く前に踏みとどまったときはチャンス。
前の安値に届く前に踏みとどまったとき、 特に2回目の場合は、その後上昇する可能性が高い場面です。
2 回目下がって来ることがあるけれども、底値を割って来ない。
この場合は買いのチャンスです。
もし前の安値を割ってくれば、 売りに転換すればいいだけのことです。
株式相場においては、節目で耐える部分というのが何回か出てくる。
その際の対処の仕方が非常に重要になります。
 暴落の後に暴騰あり。
もう一つ、見ていただきたいのが以下の場面です。
下図をご覧ください。
一番上に青色の60日移動平均線があります。
そして、その下に20日移動平均線があります。
一番下にある赤の線が5日移動平均線。
最初は、60日線も下げています。
その下の20日線も下げています。
もちろん、赤い線の5日移動平均線も下がっています。
①の場面で、5日 移動平均線がやや上がってきて、 20日移動平均線に触っただけで直ぐに下げました。
②の場面で、5日線が再度20 日移動平均線に触れます。
2 回目の接触になります。
その後、20日線近辺で、売り買い交錯しながら
最終的にで60日線を超えて上がっていく。・・・③
こういった場面が年に 2回か3回出て来る事が多いのです。
こういうパターンは、上昇局面なので買いで大きな儲けが取れるときになります。
暴落の後に暴騰あり。
この強烈な上昇の動きが発生するための前提条件は、
その前の段階で暴落があることです。
チャートの左半分の場面で暴落があるから
その後に上昇局面が来るのですね。
暴落があるから、C 局面の暴騰がある。
暴落の後に暴騰あり。
大きく下げた後はチャンスが来ます。
暴落を真剣に取りながら、次の横ばい 局面で耐え忍び
その次の大きな上昇局面を捉える。
その為に大事な事
時間軸に負けない。
この下降局面から横ばい期間を経て
上昇局面が終了するまで
概ね3~4 カ月かかります。
その間、待たされる時間というのがもどかしくなります。
しかし、株式投資では、
時間軸に負けないで、相場の流れを読むということが大事になります。
今、現在は、下降局面なのか、横ばい局面なのか、
それとも上昇局面なのか。
それがわかったら、次は何局面がやって来るのか?
常に、次を読み解きながら建玉を考えて操作して行く。
時間軸に負けない投資家になってください。
次回からは、ショートトレードよりも短い期間で儲けをとる 超短期トレード「ショットガン投資法」についての講義をします。
お楽しみに。
T.Aimoto
<補足> これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは 本番で使えるようにはなりません。 読んだ記事を本番で使えるようになるは 「繰り返し読む」ことが大事です。 いいなと思った記事、 これは大事だぞと思った記事 是非身につけたいと思った記事 があれば、 内容がスラスラと言えるようになるまで 繰り返し読みましょう。 1記事につき最低7回。 そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と どんどん出来ることを増やしていきましょう。 基本の徹底反復が 後の大きな飛躍へと繋がります。 頑張ってください。