相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。

今回も、前項に引き続き
暴落時の対処の仕方」を学んで行きましょう。

早速、下記「住友不動産」の日足チャートをご覧ください。
このチャートの右側の黄色で囲った部分は 大暴落していますね。

今回は、この大暴落している場面で
あなたが、どのように考えて「建玉の操作」をすればいいのかを
詳しくみて行きたいと思います。

大暴落の対処の習得の仕方。

この暴落した事が、わかっているチャートを活用して練習します。
暴落した部分のローソク足を一つ一つを丁寧に分析するのです。

もしかすると、あなたは、

「結果がわかっている(=下がっている事がわかっている)状態で
 売買の練習する事に意味があるのか?」

疑問に思っているかもしれません。

しかし、これをするには、きちんとした理由があります。

例えば、あなたが学生時代に
全く勉強もしていない、「数学や理科や英語の問題集」を解いていると考えてみてください。

そもそも勉強していないので、全く分からない問題。
それをずっと眺めていても答えなんて出て来ないですよね。
単なる時間の無駄になります。

ですから、問題を読んでも全く答えがわからない場合、
まずは、答えをみます。
ただし

答えを先ずは見るのですが、その答えだけを丸暗記しても全く意味がありません。
答えを丸暗記しただけでは、次によく似た問題が出てきた時に応用が効かないので
なぜ、そういう答え(結論)に至ったのか解説を読んで理解しようとするはずです。

まとめますと、

全く勉強していない問題の勉強の習得方法

・まず答えをみる
・答え自体を丸暗記するのではなく、なぜそういう答えになったのか理解する
・同じような問題を、何度も繰り返す

そうして何回も同じような問題を繰り返していくうちに
この問題のパターンは、こう考えれば解けるんだ、
という自信に繋がっていくのではないでしょうか。

株のトレード練習も、全く同じです。

最初、全くわからないうちは、先ずは答えをみる。
なぜ、そういう動きになったのか理屈を付けて考えて
自分の株式トレードの思考回路に落とし込む。

それを何十回、何百回、何千回・・・と繰り返す。

そうしていくうちに、よく似た場面に遭遇した時に
先を見なくても、この後はこうなる可能性が高い。
とシナリオが描ける投資家になれるんですね。

相場先生自身も、こうやって株のトレードが上手くなったそうですし
数多くの相場先生のお弟子さん達も、こうやって上手くなって来たそうです。

株価が見えた状態で、理屈を付けて売買の練習をしまくる。

株のトレードを上手くなりたいなら
これが、遠いようで、一番の近道だと思います。

では、その見えた状態の株価チャートの分析をして行きましょう。

私なりの、このチャートを見て気が付いた事を下図に書いて見ました。

まずは、株価がキレイに上下を繰り返しています。
「横ばい」→「上昇」→「横ばい」→「下降」
と順序よく局面が変わっています。

次に、上昇した株価が途中から高値を取る事が出来なくなる
「トライ届かず」の形になっていることが、わかりますね。

それと同時に、その「トライ届かず」の後は、
ローソク足が緑色の20日移動平均線を完全に下回っていますね。
(下図の①の部分)

この株価の動きが見えた状態で
「トライ届かず」を形を発見出来るようになっておきましょう。

その「トライ届かず」のパターンを
何十回、何百回、何千回・・・と目に焼き付ける。

そうすると、同じような場面に遭遇した時に
これは「トライ届かず」のパターンなので
この後、暴落する可能性が高い・・・
と気づける投資家になれます。

では、実際の売買の対応の仕方を見て行きましょう。

簡単にできるショートトレードバージョンと
うねりを使った少し高度なバージョンの二つ売買例を見ていきましょう。

まずは、簡単なショートトレードのバージョンから。

①3−0
トライ届かずの形になっていること
5日線、20日線の下に株価があること
20日線を5日線が下回っていること
1度は上昇に転じたけど、すぐ様下がって来たこと
等々、諸々の下がる条件が重なっています。

②4−0
窓を開けての大暴落。
全ての移動平均線の下に株価がある状態です。
前の安値まで、もう少し下げ余地があると見て追加1だけ売りを足します。

③0−0
前の安値まで来たので手仕舞います。

あるいは
④0−0
先ほどの③の場面は、ローソク足が
まだ5日移動平均線の内側なので手仕舞いを我慢。
その後も下げ続け、5日線の上に陽線が出た④の場面で手仕舞い。

次は、同じ場面ですが、建玉の操作を交えた
少し複雑にはなりますが、より大きな儲けを取る売買例を見てみましょう。

①0−2
紫色の100日移動平均線を陽線で超えて高値を更新してきました。
上昇して、まだ1ヶ月目と期間が短いので
もう少し上昇余地があると判断しました。

②0−3
ローソク足が、未だ5日線の上にあり上昇局面継続中です。
5日線を割らない限り、株価は下がる事はありません。
買いを1だけ追加します。

③0−0
5日線をはじめて下回ってきました。
前日、前々日と二日連続で陰線であることもあり
株価の上昇力が弱まっています。
買いを全て手仕舞います。

④2−0
大きく上がった後なので、この後は横ばい局面になると思いますが
窓を開けて、大きく下がった陰線なので、
この流れで、一気に下がる可能性があります。
売りを少し入れておきます。

⑤2−2
株価が横ばいで下がらなくなり
5日線の上に出てきたので買いを入れます。

この際に売りは切らずに、そのままにしておきます。
この後の「前の高値」に向けて上昇する部分を
先ほどの④で、入れた買いで儲けを取り
前の高値近辺に来たら、売りを追加して
いずれ来るであろう下降曲面に備えるのです。

⑥4−2
前の高値まで来たものの、陰線で頭を押さえられました。
予定通り、売りを追加します。

⑦4−4
今回、上昇局面での初めて20日線まで下がってタッチし
陽線で跳ね返りました。
1度目の20日線タッチで陽線なら基本「買い」です。
買いを2追加します。

⑧6−4
またもや、前の高値まで来たものの、陰線で頭を押さえられました。
更に、売りを2だけ追加します。
まだ、上がるかもしれないので買いは残しておきます。

⑨10−0
5日線、20日線を下回って来たました。
且つ窓開けての陰線です。
相当、弱いと思っていただいていいです。
典型的な「トライ届かず」のパターンでもあり
この後下がることが、ほぼ確定しました。
買いを全部切って、その分の売りを追加します。

⑩12−0
窓開けの長い陰線で弱い。
前の安値まで、もうしばらく下げ余地があると考え
売りを2だけ追加します。

11 :14−0
前の安値まで下がって来た地点で陽線で跳ね返って上昇したものの
すぐに、また下がって来て安値を更新して来ました。

下降局面にある株価が、一旦上がったけど
すぐ様下げに転じた。
これは株価が弱い証拠です。
更に、売りを2追加します。

12: 0−0
株価が横並びになった後で
5日線の上に陽線が出現しました。
売り玉を全部手仕舞い、利益を確定させます。

これで、この暴落局面で
かなりの利益をとる事が出来たと思います。

暴落する予兆

ここで暴落局面の再確認をします。

・株価が上昇して3〜6ヶ月目であること
・トライ届かずの形が出現していること
・20日移動平均線に触れる回数が2回目以上であること

以上の点に注目し、暴落局面で困ってしまう投資家でなく
逆に、ここをチャンスと捉え、大きな利益を取れる投資家になりましょう。

今回の講義は以上です。

T-Aimoto

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