相場師朗の株塾で人生が変わった相本です。 今回の講義も、ショットガン投資法について学習していきます。 毎度のことですが、ショットガン投資の基本の確認しておきましょう。 ・保有期間は1~7日で決済する ・順張りで短期的な株価の勢いに乗る ・ローソク足の陽線で買い、陽線が続く限り保有、陰線が出たら手仕舞い ・陽線が続いても、終値が前日より低ければ手仕舞い 題材にするのは「小田急電鉄」の日足チャートです。 このチャート上で、 あなたなら何処で買いを入れて、どの部分で売りを入れますか? エントリー(玉を入れる)するローソク足を赤で 追加の玉を入れるなら、オレンジ色で イグジット(玉を手仕舞う)する部分を青の線を入れてやってみてください。 もちろん、売り買いするには エントリー、イグジットするには 何故、そういう手続きをしたのか? 売買する理由をキチンと考えて対処してくださいね。 私なら、以下のように売買することを考えました。 なぜ、そういう対処の仕方をとったのか? 売り買いと、その根拠を以下に述べてあります。 参考にしてみてください。 ①買い 移動平均線から、下から300、100、60、20、5日線と 長い期間の移動平均線から短い期間の移動平均線へと 順番に並んでいます。 これは、非常に株価の勢いが強い時に現れる移動平均線の並びになります。 300日線が、ずっと下にあるという事は 300日間(=約1年3ヶ月間)の株価の平均値がかなり下になるという事。 という事は・・・ 株価が、1年と3ヶ月もの間、ずっと上がってきた。 これは株価の上昇基調が相当強いという事になります。 長い陽線で、直近の高値を更新してきたので買いを入れます。 ②売り(手仕舞い) 5日線の上にあるので、通常の売買なら買いを継続し 5日線を下回るまで、売りを控えるところですが ショットガン投資法では、希望的観測は極力排除し 早めの手仕舞いを優先し、売り買いをしていきます。 上昇局面であるとはいえ、陰線が出たので この場合は、一旦手仕舞いします。 この局面は、損切りになります。 ③買い 一旦は、5日線を下回った株価が 即、高値を取って上昇してきました。 再度、買いを入れます。 ④売り(手仕舞い) ローソク足の並びが横ばいになり 陰線が出現しました。 ここで買い玉を手仕舞いします。 この後、瞬くの間、株価が横バイで推移します。 大きく上がってきた後の横ばい局面ですね。 ⑤売り 今まで、緑色の20日線の上にあった株価が 初めて下回ってきました。 横バイ局面が崩れて下落局面に移行したと考え 売りを入れます。 ⑥買い(損切り手仕舞い) 前の⑤で下降すると思った株価が即、20日線の上に長い陽線で戻しました。 前の高値を更新するのは難しいと思いますが 初めての20日線タッチで陽線で返したので 上昇を警戒し、売り玉を買い戻し手仕舞いします。 この売買に関しては、損になりました・・・が これはやむを得ない損です。 最終的利益を出すための必要経費と考えます。 ⑦売り 2度目の20日線割れ、と同時に5日線も下回りました。 「窓開け陰線」でもあり、「逆クチバシ」の形にもなりました。 強い売り材料が、3つ同時に出現しています。 ここは強い売りサインが出ているローソク足になります。 >逆クチバシとは ⑧買い(手仕舞い) 紫色の100日線まで、一気に下げました。 横並びになっているので、これ以上は欲張らずに早めに手仕舞いをします。 この後、暫く横バイ局面になります。 ここで無駄に売り買いを入れると失敗します。 ショットガン投資は、横バイ局面ではやらない。 横バイ局面の後、上昇局面になるのか? 再度、下降局面になるのか? 様子を見守りましょう。 ⑨売り 緑の20日線の上に出るのが難しそうです。 先ほどの⑦の部分と似たローソク足になっていますね。 20日線割れ、と同時に5日線も下回りました。 売りを入れます。 ⑩追加の売り 長い陰線で安値を更新しました。 「逆クチバシ」の形も出現しているので、追加で売りを入れます。 11:買い(手仕舞い) オレンジ色の300日線で横ばいになりました。 ここで売りを全部手仕舞い、つまり買い戻しします。 12:買い 300日線近辺で横ばっていたローソク足が 5日線、および300日線の上に出てきました。 買いを入れます。 13:追加の買い 緑の20日線も越えてきたので買いを追加します。 14:売り(手仕舞い) 陰線が出たので手仕舞いします。 今回の反省(気付いたこと) ・移動平均線から、下から300、100、60、20、5日線と  長い期間の移動平均線から短い期間の移動平均線へと順番に並んだときは。 非常に株価の勢いが強い。 ・ショットガン投資では、横ばい局面は売り買いをしない ・5日線が20日線を下に抜ける「逆クチバシ」の形になったら大きく下がる「トライ届かず」は有効 ・株価の「節目」は大事 各用語についてわからない場合は >コンテンツ一覧から「技の数々」を参照してください 今回は、株価全体を見ながら 売り買いをどうするかを1つ1つ考えて来ました。 しかし、実際の売り買いで、株価の動きが見えているわけではありません。 チャートの動きが見えている状態で出来た事を 実際の売り買いの局面で出来ないと儲けにはなりません。 リアルに動いている株価の動きを読んで 売り買いをキチンと対応していくというのは非常に大変な事です。 そのためには、今回やったように 株価が見えた状態で売りと買いを正確に入れる。 見えた状態で、赤とオレンジと青の線を間違わずに入れれるようにならないと 本番の株価の先が見えていない状態での売買はできるわけがありません。 見えた状態で、完璧に売買が出来るようになる。 それを何十回も何百回も繰り返し 株式を売買する際の回路を頭の中に作っておいてください。 そうすれば本番の売買でも 株価が見えたのと、同じように売買が出来るようになります。 出来ない場合は、出来るようになるまで練習するだけです。 練習、練習、練習してください。 T-Aimoto <補足> これらの記事をただ漠然と読み流すだけでは 本番で使えるようにはなりません。 読んだ記事を本番で使えるようになるは 「繰り返し読む」ことが大事です。 いいなと思った記事、 これは大事だぞと思った記事 是非身につけたいと思った記事 があれば、 内容がスラスラと言えるようになるまで 繰り返し読みましょう。 1記事につき最低7回。 そこから、2つ目、3つ目の記事・・・と どんどん出来ることを増やしていきましょう。 基本の徹底反復が 後の大きな飛躍へと繋がります。 頑張ってください。 >コンテンツ一覧へ